従来インプラント治療には、長い治療期間が必要でした。
カウンセリングに始まり、人工歯をかぶせて治療が完了するまでに通常で2ヶ月から3ヶ月を要していました。
顎の骨が痩せてしまっている場合などは4ヶ月から、状態によっては12ヶ月かかるケースもあります。

通常のケースでもこれほど時間がかかる理由のひとつは、人工歯根が骨に定着するまでに時間が必要なためです。
人工歯根はチタンで作られます。

このチタンは骨と癒着する性質があります。そのため、治療後はしっかりと固定され、歯を失う前と遜色ないほどの噛む力を取り戻すことができます。

しかしこの癒着は骨の再生に頼るものなので、ただひたすら待つしかありません。
転んですりむいてできた傷が治るのを待つのと同じです。

ところが近年、人工歯根を埋め込んで仮の歯を入れるまでわずか1日でできてしまう画期的なインプラント治療法が開発されました。
オールオン4です。

オールオン4は、従来のものよりも長い人工歯根を用い、斜めに埋め込みます。

長い分より確実に、強固に、顎の骨に固定することができます。

建物を建てる際に基礎の柱を地中深く、より硬度な地盤に立てた方が頑丈になるのと同じです。

この方法で、埋め込み後すぐにしっかりとした固定が得られるようになり、ただひたすら待つ時間を削減することができました。

また、従来のインプラント治療では痩せてしまって施行できなかった骨でも、このオールオン4ならば骨量が多い部分を選んで手術ができるメリットがあります。

オールオン4は、施行できる患者に条件があります。また、1日で仮歯装着まで完了する場合は、仮歯をすぐに準備できることが必要となります。

留意点はありますが、新たな技術が開発され、歯科治療の選択肢が増えることは、人類が健康を維持するために喜ばしいことと考えます。